東京木材問屋協同組合


文苑 随想

時代を見つめて No.62


「新宮さま・悠仁親王殿下ご誕生」
おめでとうございます

時見 青風

 秋篠宮文仁親王殿下(40才)と同妃紀子殿下(39才)の第3子が,平成18年9月6日午前8時27分,東京都港区の愛育病院で誕生された。
  お子様は親王(男児)で,体重は2558グラム,身長は48.8センチ,皇族では初の帝王切開によるご出産となったが,母子ともにお元気であられると報道された。
  皇室では昭和40年に生まれた秋篠宮殿下以来,41年振りの男子誕生で,皇位継承順位は皇太子殿下,秋篠宮殿下に次ぐ第3位となる。
  天皇・皇后両陛下には4人目のお孫さんとなった。旅先の北海道で吉報を聞かれた後,テレビに映し出された天皇陛下のお顔はこれまでにない喜びで溢れておられました。まるで,国民の気持が全て凝縮しているような笑顔だったように思えました。

 天皇,皇后両陛下のご心情が伝えられた。

 「秋篠宮より,無事出産の報せを受け,母子ともに元気であることを知り,安堵しました。様々な心労を重ねた10ヵ月であったと思いますが,秋篠宮夫妻が,その全てを静かに耐え,この日を迎えたことを喜び,心からのお祝いの気持ちを伝えたく思います,二人の内親王も,この困難な時期を,一生懸命両親に協力して過ごしてきましたので,今は,さぞ安心し,喜んでいることと思います。
    医療関係者を始め,出産に携わった人々の労をねぎらい,この度の秋篠宮家の慶事に心を寄せ,安産を祈願された内外の多くの人々に深く感謝の意を表します」

新宮さま・悠仁親王ご誕生関係儀式

賜剣の儀 (ご誕生当日18年9月6日)
    天皇陛下の勅使が「守り刀」を枕元に置く

命名の儀 (ご誕生日から7日目)
    秋篠宮さまがお名前,紀子さまがお印を書かれた和紙を
    宮務官が桐箱に納めて枕元に置く

皇統譜登録 (お名前の官報公示後)
    皇室の戸籍簿にあたる皇統譜にお名前などを記入し,
    宮内庁長官,書陵部長が署名する

賢所皇霊殿神殿に謁するの儀 (50日目以降)
    一般のお宮参りにあたり,宮中三殿口初めて参拝される。

箸初の儀 (120日目以降)
    一般のお食い初めにあたり,小豆粥を箸で取って食べる真似をさせる

天皇ご一家の生年月日と体重

天皇陛下 1933年(昭和8)12月23日 3260グラム
皇后さま 1934年(昭和9)10月20日 3420グラム
皇太子さま 1960年(昭和35)2月23日 2540グラム
雅子さま 1963年(昭和38)12月9日 3870グラム
愛子さま 2001年(平成13)12月1日 3102グラム
秋篠宮さま 1965年(昭和40)11月30日 3000グラム
紀子さま 1966年(昭和41)9月11日 2850グラム
眞子さま 1991年(平成3)10月23日 3238グラム
佳子さま 1994年(平成6)12月29日 2766グラム
悠仁さま 2006年(平成18)9月6日 2558グラム
     
黒田清子さん    
(紀宮さま) 1969年(昭和44)4月18日 2250グラム

■ 明治以降の男子皇族のお名前

睦 仁(むつひと)=明治天皇
稚瑞照彦尊    =大正天皇の兄
    (わかみづてるひこのみこと)
敬 仁(ゆきひと)=大正天皇の兄
嘉 仁(よしひと)=大正天皇
猷 仁(みちひと)=大正天皇の弟
輝 仁(てるひと)=大正天皇の弟
裕 仁(ひろひと)=昭和天皇
雍 仁(やすひと)=秩父宮
宣 仁(のぶひと)=高松宮
崇 仁(たかひと)=三笠宮さま
明 仁(あきひと)=天皇陛下
正 人(まさひと)=常陸宮さま
寛 仁(ともひと)=三笠宮家ご長男
宜 仁(よしひと)=桂宮さま
憲 仁(のりひと)=高円宮
徳 仁(なるひと)=皇太子さま
文 仁(ふみひと)=秋篠宮さま


※旧宮家と戦前に廃絶した宮家は除く。
  故人は敬称略   

秋篠宮家をめぐる動き
1966年(昭和40)11月30日 秋篠宮ご誕生
1967年(昭和41)9月11日 (紀子さまご誕生)
1972年(昭和47)4月   秋篠宮学習院初等科入学
1978年(昭和53)4月   学習院中等科入学
1981年(昭和56)4月   学習院高等科入学
1985年(昭和60)11月30日 成年式
1988年(昭和63)3月   大学卒業
1990年(平成2)6月29日 紀子さまと結婚
1991年(平成3)10月23日 長女,眞子さま誕生
1994年(平成6)12月29日 二女,佳子さま誕生
2006年(平成18)2月7日 医師の診断で,紀子さまにご懐妊の兆候が確認される
2006年(平成18)2月24日 宮内庁が妊娠3ヵ月目と正式発表
2006年(平成18)7月12日 紀子さまが前置胎盤との診断
2006年(平成18)8月1日 紀子さまの安産を祈願する「着帯の儀」が宮邸で行われる
2006年(平成18)8月16日 紀子さまが愛育病院に入院
2006年(平成18)9月6日 新宮さま・悠仁親王殿下を出産

 新宮さま・悠仁親王殿下のご誕生にさいして,日本国民の1人として,心から祝う気持を記して見たい。

 秋篠宮殿下に,紀子さまの無事ご出産おめでとうございます。国民の一人として心からお祝い申し上げます。そして親王さまのお健やかなご成長をお祈りいたします。
  皇室では41年振りの男子のお誕生で,天皇皇后両陛下にとられては4人目の男のお孫さん,お喜びも一入であられたことと思います。
  また病院の医師をはじめ,医療関係の皆様方にも,ねぎらいの言葉を申し上げたいと思います。新宮さまは皇位継承順位第3位となられたことで,皇室典範改正論議はひとまず遠のいたのではと見るのが一般的かも知れないと考えます。
  北海道をご訪問中の両陛下には,秋篠宮が直接報告なされたそうで,子が親に伝える事は普通の光景で嬉しいと思います。
  暗いニュースが続く中で,久し振りの明るいニュースに日本列島はお祝いムードに染まり,嬉しい限りであります。皇室に嫁ぎ,国民待望の男子を出産された紀子さまにとられては,ホッとされた思いかも知れません。皇太子の心境もいかばかりか,とも思う次第であります。
  それにしても誠におめでとうございます。

(平成18年9月12日記)



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