東京木材問屋協同組合


文苑 随想

時代を見つめて No.64

東証2008年(平成20年),大納会建設株を考える

時見 青風


(東京新聞より)
   平成20年12月30日(火)大納会,31日の各紙の株価報道によれば,昨年の株取引の最終日の30日の大納会を各紙一面に大々的に報道,時価総額200兆円消失とか,過去最大42.12%株価下落とか,円急騰,対ドル25%上昇,日経平均,今年終値8,859円などとの大文字が踊った。
 2007年終値の私の記事を見ると「終値は前日比256円91銭安の1万5307円78銭で平成16年以来3年振りの低水準となった」と記されているが,この時と比べて,更に6,448.22銭下落した事になる。
 各紙を見ながら平成20年の終値をまとめて記して見ると,
 外国為替相場が円安に触れた事等を背景に終値は前日比112円39銭高の8859.56銭となった。年間下落率は42.12%に達し,平成2年(38.72%)を上回り,過去最大となった。
 株価急落の引き金となったのは9月の米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻で,世界的に株価が急落し,日経平均は26年ぶりに7000円台を割り込むなど歴史的な暴落に見舞われた。東証の時価総額は約283兆円と昨年末より200兆円減少した。この東証の時価総額200兆円は,日本の国内総生産(GDP)の約40%に相当する規模に達し,膨張を続けたマネー経済の危機を改めて浮き彫りにした。
 そして株だけでなく,原油や通貨等色々と信用を失った。
 以下,毎年特定の銘柄を取上げて,年の比較を記して見た。

「売買単位」  
A=100株 F=200株
B・b=1株 G=500株
C=10株 H=3000株
D=20株 J=2000株
E=50株 無印=1000株



※2008年は金額が大きい株は
 殆どが1株単値の(B)取引と
 なったのが目立つ。




東証大納会2008年(平成20年)下値建設株終値と近年の終値
単位,円

会社名
平成20年
2008年
平成19年
2007年
平成17年
2005年
平成15年
2003年
平成14年
2002年
平成12年
2000年
ハザマ(A)
81
100
360
241
17
47
長谷工(E)
94
193
455
188
48
36
飛鳥建設(E)
16
41
190
96
22
47
大末建設-
29
63
141
83
27
40
三井住友(A)
65
142
781
82
-
-
佐田建設-
31
101
183
85
41
?
イチケン-
97
257
378
97
48
?
東洋建設-
42
81
222
77
42
?
日成ビルド-
49
101
240
87
89
?
鉄建-
98
         
大豊建-
49
         
佐田建-
31
         
熊谷組-
45
         
浅沼組-
57
         
若築建-
36
         
世紀東急-
28
         

中堅のゼネコン及び,ハウス関係も記して見る

会社名
平成20年
2008年
平成19年
2007年
平成17年
2005年
平成15年
2003年
東急建設(C)
250
430
250
530
松井建-
342
     
前田建-
360
     
奥村組-
451
     
東鉄工-
598
     
戸田建-
328
     
北野建-
212
     
青木あすなろ(E)
439
     
矢作建
518
     
NIPPO
761
     
五洋建(E)
128
     
ミサワホーム(A)
250
     
住友林(A)
713
     
パナホーム
530
     
ハウス
865
     
積ハウス
778
     
三井ホーム
448
     

スーパーゼネコンの動向

会社名
平成20年
2008年
平成19年
2007年
平成17年
2005年
平成15年
2003年
平成14年
2002年
平成13年
2001年
平成12年
2000年
大林組
530 562 869 479 264 372
492
清水建設
520 488 867 408 297 444
338
鹿島
310 365 678 348 265 356
317
大成建設
244 302 535 392 189 284
229

2008年年間の高・安値表
会社名
始値
最高値 最安値 終値
大林組 518 532
517
530
清水建設 505 520
505
520
鹿島 304 310
302
310
大成建設 249 250
241
244
大東建(A) 4,610 4,680 4,570 4,680

主な(注目他)の銀行株の動き(20年終値)
会社名 (平成20年)
2008年
(平成19年)
2007年
(平成17年)
2005年
(平成16年)
2004年
(平成15年)
2003年
(平成14年)
2002年
みずほHD(B)
-
5340
9360
5160
3250
1110
三菱UFJ(A)
549

1047

東京三菱
16000
10400

8360

6450

(UFJ)
-
-
-
6210
5150
1200
三井住友(B)
-
8370
12500
7450
5710
3710
愛知(A)
6830
9530
14300
8430
6360
6240
札幌北洋(B)
-
9960
10800
7700
5820
5400
池田(A)
4390
4010
6300
5450
5500
5400
清水(A)
4220
5030
6000
5300
5130
5200
武蔵野(A)
3490
5310
6560
4400
4200
3850
りそなHD(B)
-
2010
4750
208
135
千葉-
550

910

989

685

439


都民(A)
1435
3180
4600
     
岩手(A)
5580
6540
8120
     
北日本(A)
2720
4080
6320
     
大分-
609
703
950
     

東証評判(他)の株を拾って見た。

会社名
平成20
2008年
平成19
2007年
平成17
2005年
平成16
2004年
平成15
2003年
平成13
2001年
平成12
2000年
NTT(B)
- 5590 5360 4600 5170 4270 8230
NTTドコモ(B)
1764 1860 1800 1890 2430 15400 19700
JR東日本(B)
- 9220 8110 5700 5050 6330 6700
JR東海(B)
7770 9530 11300 8370 9260 8480 7030
オービック(C)
14590 20660 25980 20350 21560 26000 23590
任天堂(A)
33750 66500 14290 12780 10060 22700 18250
OLC(デイズニー)(A)
7400 6740 6430 7120 6610 9010 7650
東宝(A)
1906 2525 2640 1619 1364 14180  
日本テレビ(C)
9450 14990 18130 15390 15930 27910  
ヤフー(B)
365 50000 1790        
トヨタ(A)
2905 6040 6120        
日産自動車(A)
1230 1230 1195        
第一三共(A)
255 3440 2275        
JAL-
413 255          
ANA-
  413          
 
特に特出している株は,情報・通信欄が凄い。評判欄に記した,オービック,任天堂・ヤフーの他に,多額のものを記して見る。


会社名
20年(2008)
19年(2007)
フエイス(B)
74.9 13,650
シンプレクス(B)
315 44,000
フューチャー(B)
350 59,500
サイボウズ(B)
173.2 40,650
ソフトプレン(B)
19.9 11,640
スカパーJ(B)
433.5 43,600

 ゼネコン業界の不振が株価にも表れており,一部上場の新聞から拾って見ると100円以下が20社あった。大手ゼネコンも,3年前と比べて約50%の値下げであるが,平成14年と比べると殆どが値上りしており,2倍になっている会社もある。
 特出の情報・通信の会社を見ると殆どが1株単位の株取引となり,激動している。以前は1000株単位が主役だったが,近年の売買単位を見ると10種類と様々な取引単位である。
 今回の株下落過去最大42.12%は,保有株の下落分を損失として計上する減損処理額は,大手銀行で約2800億円に達した。この株価下落は日本を代表するトヨタ自動車も襲い,同社の時価総額は約10兆円と前年末比で50%以上減少したと記されている。そして経費節約に室内電燈を10燈を6燈も消し対処していると聞くと,最大手がここまでやっているのかと,身が引き締まる思いである。
 我々業界も厳しさは他業界以上かも知れないが,自力で頑張り,早い日の出を勝ち取りたいと思う。幸い木造住宅に感心のある人達がアンケートの結果70?80%に達すると言うし,無垢の木材が喜ばれる時代になった。これから,木材の良さをアピールして先取し「ピンチをチャンス」に生かしたい。

平成21年1月12日記

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