東京木材問屋協同組合


文苑 随想

マグニチュード9
−そして「浦安」の大規模液状化−

榎戸 勇


 とにかくすごい大地震だった。地震の規模は「マグニチュード9」と発表された。我が国でおそらく初めて経験する大地震であろう。

 さて、マグニチュード6とか9とかどうやって測定するのか調べてみた。震源地は海面から50〜60粁も下であり、また既に太平洋プレートが厚い北米プレートの下に潜り込んだ跡なので調べようが無い筈だと思った。
  その答えが国語大辞典(小学館)にあった。各地に設置されている地震計に記録された最大振幅を常用対数値を基準として、震央から適宜の距離にある地震計の測定結果をそれに合わせて換算補正して決めるのだそうである。

 常用対数の公式はLogΧ=10√ ̄10χなので、Xが9(マグニチュード9)の場合は、Log9=10√ ̄10 9≒(10×3.1623)9になり、すごく長々とした数字になってしまうが、常用対数で表わせばLog9というすごく簡単な表示にできる。
 大正12年(1923)9月の関東大震災のマグニチュードは7.9だったので、今回の東北関東巨大地震の規模は常用対数で計算すると関東大震災の約35倍という、とてつもない大きな地震だったことがわかる。

 さて、大津波であるが、本日(4月2日)の新聞によれば潜り込まれた北米プレートが約5m持ち上っており、そのため陸地に向って海面が大きく持ち上がり、更に勢いを増して、宮城県、岩手県に押しよせたのだという。特に三陸海岸は鋸の歯のようになったリアス式のため、津波は奥へ行く程勢いを増し且つ高くなり、大きな被害をもたらしたが、津波は奥の漁港にある防波堤を乗りこえ、あるいは破壊してしまった。本当に想定外のことである。
 亡くなった方々、行方不明の方々、そして家が津波で壊されてしまった方々、それらの家族の方々、また福島の原発(原子力発電所)からの放射汚染で住みなれた土地を離れさせられた多くの方々に、私共は深い哀悼の意を示さなければなるまい。

 その意の示し方は色々あろうが、私共はボランティアとして現地に行くわけにはいかない。私共にできることは毎日の仕事に今迄以上に精励し、被災地の方々へ義援金をお送りすることであろう。新聞によればゴルフの石川遼選手は今年のゴルフの賞金全部、そしてバーディー1つにつきポケットマネーから10万円を加えて被災地へ送るとのこと。昨年の実績で計算すると1億8000万円。今年も頑張ってプレーし、沢山のお金を送りたいと言っていた。私共も自分のやるべきことに励み義援金を送りたいものである。

 さて、「浦安」の大規模液状化について、若干述べる。当店関係者の住宅は浦安市東野1丁目だが、幸いにも被害が無かった。約300m東南東の富岡4丁目は被害を受けている。最も大きな被害地は舞浜駅に近い高級分譲住宅地舞浜2・3丁目、鉄鋼団地の有る鉄鋼1・2・3丁目、その北側の今川1・2・3・4丁目、その隣の高洲1・2・3・4・5丁目、明海1・2・3・4丁目、日の出1・2・3・4丁目である。当店所有の建物の有る入船4丁目は中程度の被害地に指定されたが、それでも道路が不等沈下で波打っており、建物の出入口が壊れ、建物の階段にクラックが生じ、フェンスが倒れてしまった。
  何より困っているのは下水が駄目になり、トイレが使えなくなったことである。やむを得ず建築現場等で使う簡易トイレを駐車場の処に置いたが、不便のことと思う。現在、当店の建物、駐車場舗装等復旧の見積りをとっているが、とにかく早く直したい。上下水道は市ではなく、千葉県水道局、下水道局の所管だが、上水道はほぼ復旧したが、下水道はかなり時間がかかりそうである。被害の大きかった今川、高洲の分譲住宅地は木造家屋が軒をつらねているので、一番に下水工事に入っているようである。何はともあれ一日も早い復旧を望んでいる。
 以上、「浦安」液状化のあらましを述べたが、被災地の図面をつけた。組合員やその従業員、知人や友人で浦安に住んでいる方が有るのではと考え、心配し図面をつけた次第である。


平成23年4月3日 記

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