東京木材問屋協同組合


文苑 随想

見たり,聞いたり,探ったり No.153

〜歴史探訪 一人旅〜
横浜港「豪華客船」続々入港─木の床がさえる横浜港に感動─
青木行雄
※大さん橋に停泊中の「コスタ・ビクトリア」ばかでかい船である。右下の自動車が豆みたいに見える。
※観光スポットとして賑わう横浜港のさん橋は見ごたえがある。
 

 秋の旅行シーズンなのか、船旅が脚光を浴びているのか、人々にゆとりが出来たのかわからないが、横浜港は大変賑わっている。横浜大さん橋の10月、11月、12月の入港スケジュールを見ると、月に15船から20船の入港と言うから、かなりの人が横浜に行き来している事になる。
 世界には何船の豪華客船があるかわからないが、今年10月以降横浜に入港予定又は入港した客船だけをあげてみると、日本籍の船「飛鳥U」5万トン、「にっぽん丸」2.2万トン、「ぱしふぃっくびいなす」2.6万トン、「ふじ丸」2.3万トン等が入港又入港予定であり、外国籍をあげてみると「ザ・オセアニック」3.87万トン、パナマ。「コロンバス」1.5万トン、バハマ。「アマデア」2.88万トン、バハマ。「アテナ」1.6万トン、ポルトガル。「シー・プリンセス」7.75万トン、バミューダ。「エクスプローラー」2.43万トン、バハマ。「レジェンド・オブ・ザ・シーズ」6.9万トン、バハマ。「プロフェッサー・クロモフ」17百トン、ロシア。「オーシャン・ドリーム」3.5万トン、パナマ。「クラブ・ハーモニー」2.55万トン、マーシャル諸島。「ドーン・プリンセス」7.749万トン、バミューダ。「コスタ・ビクトリア」7.5万トン、イタリア。「アムステルダム」6.27万トン、オランダ。「サン・プリンセス」7.74万トン、バミューダ、等ざーっとあげても18船の客船が複数で入港しており、特に日本船は横浜港にひっきりなしに入港する。

※252メートルの長さがある客船で見るからにすごい船だ。 ※手前の床は全部ウッドデッキ、見える部分はすべてが「木の床」だった。すごいu数である。

 横浜港では大型外国客船が来港する時は、スケジュールを発表して、大さん橋屋上で歓送演奏をすることを一般の人に呼び掛けている。
 例えば、こんな方法をとっている。

 この大型豪華客船「コスタ・ビクトリア」について調べてみた。あの話題になった「タイタニック」号4万6千トンの豪華客船よりはるかに大きい。この「コスタ・ビクトリア」総トン数75,000トンもあって乗客も2,400名も乗れるこの船もばかでかく、全長252mもあり、全幅も32mもあると言う。
 この出港式に立ち会ったが、写真のように大変な賑わいであった。
 この「コスタ・ビクトリア」号についてもう少し詳しく記して見た。

 SHIP DATA
 総トン数 75,000トン 乗客数 2,400名
 全  長 252メートル 船室数 964室
 巡航速度 23ノット 就航年 1996年

 この客船の宣伝文句を記して見ると
 「洗練された外観を持つ『コスタ・ビクトリア』2003年2月に新しくバルコニーが施され、バルコニー付キャビンが誕生しました。吹き抜けのホールは、ガラス張りのパノラマエレベーターを備え、その美しさは地中海のバカンスの気分を上昇させます。オープンデッキやスポーツコートではイベントが四六時中企画され、乗客の皆様を飽きさせません。リラックスをお望みならスパやプールでもおくつろぎいただけます。この海上の街とも言える『コスタ・ビクトリア』で個性豊かな休日をお過ごし下さい」

 船内には入っていないが、パンフを見てもばかでかい客船だけに船内施設はすごいようだ。

最新スケジュールは、
http://www.city.yokohama.lg.jp/kowan/cruise/schedule/(横浜市港湾局)

【2012年入港予定の客船概要】

 

※大さん橋の屋上よりはるかに大きい「コスタ・ビクトリア」この通路もみんなウッドデッキ。
※送迎に集った観客。賑やかに楽団が演奏していた。床はみんなフローリング。
 

「くじらのせなか」

 この横浜大さん橋屋上のフリースペースは、大型客船の入出港時等は写真を見るように多くの見物客で賑わい、今や横浜の一大観光スポットとなっていると言う。このスペースをより親しみやすい場所にするために、2006年に横浜市港湾局が愛称を一般から公募したらしい。その結果、さん橋全体を大きなクジラに見立てる形での「くじらのせなか」と言う名前に選定され、公式な愛称として同港湾局より発表されたらしい。見ていると確かに以ていると思った。  そしてこの愛称を派生させる形で、大桟橋の室内部分を「くじらのおなか」と言い、この中でコンサートを開催する事を、「くじらのおなかコンサート」と用いられていると言うから、楽しいではないか。内部もウッド床を張り巡らし、広大な広さにびっくりした。  ひっきりなしに入出港する横浜の大さん橋へ日本の一大観光スポット、ここに出入りする豪華客船、時代の移り変りと共に客層も内容も変えるのかも知れない。  
 この横浜大さん橋の内装工事はどこの業者がどこの経由でフローリングを入れられたかはわからないが、膨大な量ですごいことだし、うれしくなった。  
 もっともっとこんな場所が多くあればいい。業界人としてほっとする場所でもある。

※外も内もみごとにウッド床貼りである。すごい。 ※内装のウッド床、「くじらのおなか」と言われる所である。何年か前サッカーワールドカップが行われた時に作られたと言う。

平成24年11月4日 記


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