東京木材問屋協同組合


文苑 随想

材木屋とエコ 環境 省エネ(第17回)

20年ぶりのハワイ旅行と広がる木材の人脈

(株)コバリン 奥澤 康文
http://www.kobarin.co.jp


 私事で誠に恐縮ですが、今回はハワイ旅行のことを書かせていただきます。実は、娘がハワイで挙式をすることになり、20年ぶりに海外に行ってきました。6月9日〜6月12日(2泊4日)、久々のハワイを堪能してきました。国際線に乗り、乗客、映画、機内アナウンス等から、日本の国力の低下を痛感。4度目のハワイで往路は約7時間半、復路は約8時間で、思ったより遠く感じた。

【ハワイ旅行】飛行機の窓から紺碧の空と熱気あふれるワイキキビーチ。

6月9日(土)夕方。離陸(成田)直後の窓から紺碧の空と眼下には広い太平洋が見えた。機長(United)が英語の他に中国語でもアナウンス。日本語は激減。
参列者の中に、木造建築の構造設計会社の経営者もおられた。更に、その方と会話するうちに、私の農学部時代の先輩と知己であることがわかり驚いた。世間は広いようで、逆に狭くもある。
6月9日(土)午後4時。ワイキキのホテルにチェックイン。20年ぶりの英会話は誠にぎごちなかった。3日目、少し慣れてきたがもう帰国の朝だった。
外は暑かったが、不思議と湿度が低い為、不快感や潮風特有のベトツキもなくて快適。
20年ぶりの海外旅行。行くまでは億劫に感じたが、この眼下の景色を見てから気持ちが一変。ああ、来てよかった!!
6月9日(土)午後。ホテル前のワイキキ通りのパレードを見学。丁度年に1度の、「カメハメハ大王」のお祭りを3日間やっていた。偶然とはいえ、ラッキーだった。
背の高いヤシの木が林立した南国独特の風景は、やはり、ハワイだと感じた。
男女とも乗馬した姿が目立った。何百頭もの馬が駆り出されていた。写真左のお姫様風な女性は、往年のアイドル「アグネス・ラム」の様な端正な顔立ちで、一際目立ったきれいな人でした。
6月10日(日)午前9時。St. Catalina Seaside Chapel(結婚式場) から海を臨んだ風景。天候にも恵まれ、幸いだった。
ワイキキから、車で約40分。常夏の国らしい風情。昼食も久々のフルコースだったので、満腹になってしまいました。
午後2時過ぎに、会場を後にして、再度ワイキキに向った。付近の海が七色に照り映え、鮮烈な印象的を受けた。
6月11日(月)午前6時。ホテル前のレストラン(Eggs'n Things)。日本人旅行者には超人気の店。早朝から長蛇の列。
チップ込みで約12ドル。飲み物付。30年前は、250円/ドルだったから高いと感じたが、今は80円/ドルで逆に安く感じた。ただ、私には量が多すぎ。
2日間、ずーっと、食べ続けて、ウエストがきつくなった。ああ、しまった!!

往復の機内で、今話題の『天地明察』(冲方 丁著、上下2巻)を読み終えた。主人公は、渋川春海で、江戸時代前期の天文暦学者。歴史物には、深い味わいがある。


【西洋式生け花の展示会】(6月2日(土)深川東京モダン館)

休日だったが、会社の仕事を終えた後で立ち寄りました。珍しい作品が並んでおり、まるで別世界の雰囲気。
日本式の生け花とは異なるが、源流は英国らしい。豪華な雰囲気に圧倒されました。狭いマンションにも置けるそうです。
英国に滞在された方の奥様方が、帰国後に広めたのでしょうか?
教室の先生と生徒のみなさん。バリエーションが豊富で、芸術に国境はない。
昔の中国の諺で、「薔薇を献じたる手に余香あり。」が去来。昨年末の当社移転時、花を沢山戴き、暫くは豪華絢爛な花園だった。
最近では、「深川東京モダン館」の利用者が増加中とのこと。益々いい傾向だ。


【群馬県東毛地区 3高校首都圏同窓会交流会】(6月22日(金)晩 時事通信ビル13F)

初めての試みだが、楽しい歓談が行われた。桐生高校、太田高校、館林高校。年齢は50代から80代迄の約30名参加。
私は館林高校の出身だが、桐生高校OBの方が司会で、うまくリード。学校が違っても、一部には既知の人もいたようだ。
偉い人が大勢だったので最初は緊張したが、次第に打ち解けいい感じになった。
色々と学ぶことができ、今後が楽しみだ。


【国内旅行 山形県山形市内】老舗の蕎麦と元気のいい会社訪問。

6月30日(土)午後1時。山形市幸町で昼食。そば処「庄司屋」本店、創業が慶応元年、山形一の老舗。蕎麦通の人はご存じでは? 是非、又行きたい店です。
私はそばが大好物なので、伝統料理を堪能しました。店の前は、山から湧き出る水が清流となり、瀬音と冷気に気分爽快。
以前は、蓋をしてあったが取り外したことで、自然の恵みを前面に出し成功。
6月30日(土)昼頃。(株)シェルターの本社会議室から駐車場全景。米国加州のシリコンバレー風で、活気ある都会的な印象でした。
木村社長から直々に館内を案内して戴いた。カラマツを利用した、大型木造建造施設は興味深く、新木場の「木材会館」に通じるものがあり、いい勉強になった。
とても光栄な一時であった。木村社長は、木材や林業のことを熱く語ってくれた。


【国内旅行 山形県寒河江市で農学部先輩と再会】

6月30日(土)午後4時。先輩宅を訪問した。30数年ぶりの再会で、今迄は年賀状だけの付き合いだったが、娘の結婚を機に、不思議な材木の縁が復活した。今後の展開が期待される。
先輩は、県庁を定年退職後、山形県森林組合連合会の代表理事常務となっていた。
先輩が裏庭で収穫した大粒のさくらんぼ「南陽」を戴き、美味しかった。
又、ご夫婦共趣味で長年アカペラをやっており、収録したCDを戴いた。落ち着いた素晴らしい音声です。


【山形県 月山付近で宿泊、大自然の恵みに感謝】

6月30日(土)寒河江の方のご厚意により、老舗旅館「仙台屋」に宿泊。翌早朝の静寂の中、冷気漂う宿周辺を散策し、美しい自然に魅了される。7月1日は山開き。
山頂付近はまだ残雪が見える。旅館の前には、五色沼が鏡のように静かに眠っていた。冬場は雪が深く大変だが、夏場は快適な場所だ。
帰途、月山湖に立ち寄り、日本一高い大噴水(高さ112m)と淡水魚水族館を見学した。改めて、水の大切さを痛感。

【山形県 寒河江市「花咲かフェア in さがえ」】7月1日(日)午後2時。

きれいなバラ等の無数の花が一面に咲いていた。沢山の写真を撮った。
又、付近には、「トルコ館」(*)があり、色々な装飾品でエキゾチックな雰囲気を醸し出していた。伝統的な皿の文様に、強い印象を受けた。(*:さくらんぼの原産地は、中東のトルコ。)
地元の人の話では、山形県は自然災害の少ない県だと言う。豪雪の時期を除けば、海の幸や山の幸が豊富で住み易い場所だと感じた。
会場内の小高い丘の上から、水量が豊富な最上川(写真右の中央部)を望む。松尾芭蕉の有名な俳句、「五月雨を あつめてはやし 最上川」が去来。山頂に佇み、微風に身を置くと時間を忘れてしまう心地よさ。
普段は都会の喧騒と雑踏に埋もれた生活をしているので、今回は久し振りに、日本の美しい自然、山川草木に優しい爽快感を得た。
用事を済ませ、1泊2日の楽しい旅行を終えた。帰途は開業20周年の山形新幹線に乗車、午後7:30大宮着。
2012年7月7日(土) 記

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