東京木材問屋協同組合


文苑 随想

材木屋とエコ 環境 省エネ(第44回)

山形紀行 自然と食の旅(前編)

(株)コバリン 奥澤 康文
http://www.kobarin.co.jp


 9月13日(土)から15日(月)の3連休を利用し2年ぶりに山形へ家族旅行をした。朝9時過ぎ、JR大宮駅から山形新幹線に乗り山形駅に12時前に到着。親せきの人に駅まで出迎えてもらい、3日間楽しい旅をすることができた。昨今、叫ばれている地方創生だが、やはり、自然(林業と景観)と食(農業と食文化)辺りがキーワードではないかと改めて感じた。山形の自然と食を堪能でき感謝。
 13日(土)蕎麦「三百坊」で昼食。山形駅から車で約20分、山形市西蔵王の自家栽培の田舎蕎麦。約400年前の風雅な木造作りの建物。大自然の中で、広い庭園もある風格ある建物に心が落ち着く。

「さあ、こっちに庭園がありますよ!」と促され、広い園内を昼食前に散策。少し秋の気配が…。

よく整備され静かできれいな庭園。食事に来た観光客が三々五々見物する姿が見える。

自家栽培の板そば、山菜の天ぷら。素朴でうまい!食事中に一時的な強雨有。山の天候は変わり易い。

デザートのワラビ餅。これも美味也。心配な雨は食後に晴れ安堵。色々な自然食品を堪能。

昼食後、三百坊を少し下り日本最古の瀧山の石鳥居。表面は約千年の風化作用でボロボロ、ザラザラ。

鳥居傍の山小屋風の民宿。木の香り、感触がたまらない。見学後、ケーキとコーヒーで談笑。

西蔵王公園の展望広場。雨上がりのすっきりした遠景に思わずため息が…。山形盆地は夏暑く冬寒い。

恋の芽生える(?)瀟洒な休憩所。素敵な佇まい。時間の都合で立ち寄れず残念。早々に蔵王へ。

蔵王頂上。清澄な冷気は心地よく、火口湖(*)の水面が宝石みたい。下界より10゜C位寒い。

頂上の「虹」。きれい! 直に紅葉が始まる。
寒いので早々に退散して休憩所へ戻った。

 
*:10月8日、火口湖「御釜」の一部で白濁や火山性微動が観測された。9月27日、御嶽山の噴火前にも同様の現象が観察されたので心配だ。蔵王の最後の噴火は1940年。標高1,841m。

 翌14日(日)午前9時半。寒河江市内のホテルから車で約1時間半、県北の最上郡金山町(*)に到着。136年前(1878年)に有名なイギリス人の女性旅行家の「イザベラ・バード」が一時滞在した町だ。(*:今月の10月12日(日)第38回全国育樹祭が盛大に開催された。)

彼女はこの町の美しさと人情を気に入って滞留した。付近では至る所に清流の側溝が整備されている。

記念公園内の純和式の休憩所。立派なケヤキのちゃぶ台。静けさと自然素材の佇まいを一寸満喫できた。

金山杉の休憩所。この町は江戸時代から林業の町として栄え、樹齢200〜300年の杉の巨木が聳える。

売店には色々な木工製品が並ぶ。見るもよし、感触もよし。チーズケーキで、コーヒー休憩。


山形県の情報:人口114万人(35位)、面積9,323km2(9位)(全国47都道府県中)
果物出荷額上位 西洋ナシ、サクランボ、アケビ、スイカ、ぶどう、プルーン、カリン、リンゴ。
山菜出荷額上位 うるい、タラの芽、ぜんまい、食用菊、わらび、枝豆、みょうがたけ、たらの芽。
山形の女性とは? 隣の秋田県では、「お嫁さんをもらうなら山形女性」との事。 Yes, おしん!
うまい郷土料理 芋煮鍋。地域(庄内、置賜、最上、村山)で若干ことなるが、健康と美肌に グー!

 14日(日)午前11時。金山町から車で約30分、「幻想の森」(戸沢村)に到着、杉の天然林を見学。今回の旅行のハイライトスポットなので期待していた。山形の自然を代表する一押しの場所だ。


入り口。樹齢1,000年を超える天然杉が自生する。日本中でも数か所しかない貴重な自然資源だ。

一番の巨木で周囲15m以上。目を閉じると木の息吹が聞こえる。歩道には木材チップが敷設。

余り宣伝していないので保護されているが、観光客が増えれば天然杉も枯死する。両立の難しさもある。

この辺りが最も幻想的な感じ。昼は良いが夜は一人では無理。まむし注意の標識にギクッ!

山形で驚いたのは、家に薪ストーブがあることかな。最初は飾りだと思ったけど冬場は暖かい。

エコを大切にする民家のウッドデッキに、沢山の薪が山積みで、いい感じ。実りの秋に、Wood Job !

山形紀行の後編は、『組合月報』12月号につづく。


【高校卒業44年後 初の同級会】9月27日(土)午後5〜8時。(群馬県館林市緑町「寿し昌」)

前列中央の2人が幹事。左:中山、右:津布工の両君。大役ご苦労様でした。趣味、経験で社会貢献中の人もいる。

幹事が19人に呼びかけ9人参加。(館林4、板倉1、兵庫1、埼玉2、千葉1。) 昨秋、私はこの内の3人に43年振り再会、今回は44年振りが5人。浦島太郎の世界へ。
現役は私含め4人。他5人はリタイア組で悠々自適。
 皆の喜怒哀楽の近況報告を聞き、長年の風雪を実感。
私は、『組合月報』「木造住宅」「住友林業」「エコ・自然素材」「同窓会活動」等を紹介。
次の再会を約し、私ともう一人は午後8時過ぎに失敬したが他は2次会へ。次回はもっと輪を拡げよう!
友人から中学同級会の写真をi-padで見せてもらい感動!男子は何となくわかるが、女子は全くわからない…?
既に、47年経過し色々と感ずるところは多い。

【森と木の国あきた展】10月7日(火)午後に見学。実用的で楽しい木材製品等満載。

 

10月2日〜10月11日。新宿パークタワー1F。主催は秋田県他、後援は林野庁他多数。香り、感触、和みが最高!

 

写真左から、県職員の方、網社長(相澤銘木)、小柳所長(当社)。秋田杉の間伐木を有効利用した展示。いいね!

2014年10月12日(日) 記

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