東京木材問屋協同組合


文苑 随想

材木屋とエコ 環境 省エネ(第52回)

梅雨の貴婦人とさくらんぼ

(株)コバリン 奥澤 康文
http://www.kobarin.co.jp


 5月30日(土)午後8時23分、最大震度5強の深発地震があった。震源は、小笠原村沖 M8.5、深さ590km。久振りの大揺れで、交通やエレベータ等に影響が出た。埼玉県でも震度4〜5、翌月曜の朝、午前7時に出社した所、事務所内で若干の物が倒れていた。幸い、実害は無かった。最近、日本各地の活発な火山活動が観測され不気味な感じだ。小規模な噴火で済んで欲しいと願うのみだ。

 
■事務所入り口付近の間仕切りが、横揺れで倒れていた。3人掛かりで起こした。
 

■他のPCも何台か倒れていたが、故障はなく直ぐに修復した。ホントによかった。

 

【紫陽花(あじさい)】 氷川の杜文化館は、大宮氷川神社の参道沿いにあり、能楽、日本舞踊、三曲(琴、三味線、尺八)、茶道、華道等の伝統文化の活動拠点となる文化施設。そこの竹林内に、一株の紫陽花がある。紫陽花は、日本固有の花で、大分類では、「ホンアジサイ」と「ガクアジサイ」の2種類。全部で50種類以上もある。紫陽花は、江戸時代に、オランダ商館の医師として日本に滞在した、シーボルトのお気に入りの花で、その後、世界へ拡散した。昭和の大スター石原裕次郎さんも紫陽花が好きだったという。梅雨の季節の花として国民に広く親しまれ、私も好きで待ち遠しかったです。

 
■大宮図書館の前庭の「ホンアジサイ」。こういう花をよく見かけますよね。紫色の手まりみたい。
 

■氷川の杜文化館の静かな佇まい。竹林がいい感じだ。毎日、きれいに清掃されている。

 

 紫陽花の色は、土壌の酸性/アルカリ性度によるそうです。日本では酸性土が多い為、青、紫となり、アルカリ性土壌では、赤っぽい色になるとの事。石灰を土壌に入れると、赤くなるそうです。品種改良による白色の紫陽花も見たことがありますが、私は、赤や白より、やっぱり青や紫が好きです。

 
■竹林の日陰に、上品な「ガクアジサイ」がひっそり。何とも言えない雰囲気を漂わせている。
 

■詩人「大西民子」の功績を称える碑の傍。誰かが、彼女を慕って植えたのであろう。

 

【梅雨を彩るさくらんぼ】 年が明けて丁度半年。これを見る度に、我が家では、皆の安全、健康、仕事に感謝し、残り半年の無事を祈る季節の風物となっている。

 
■近所に住む娘夫婦が遊びに来た。5月は母の日、6月は父の日のお祝いを受けた。食後のデザート。
  ■山形の親戚から、名物のさくらんぼを戴いた。佐藤錦、紅秀峰。梅雨の季節の味を堪能した。

 

【最近の雑談】 冒頭で触れたが、小笠原の西ノ島の噴火拡大中(東京ドーム58個分)。国土の拡張は結構なことだが、日本全域で発生している地震や火山活動に連動しているので不安は感じる。

イ) 明治日本の産業革命遺産が登録審査の過程で、難癖をつけられ、実に後味の悪いものになった。日本人は、国際的には、所謂、人が良すぎると失笑を買っている部分もあると言われる。今後もあらゆる角度から執拗且つ徹底的に攻めてくるので、最低限の反論や広報をすることは必要だろう。今以上の大きな問題にならないことを願う。
ロ)  世界的な規模の経済危機が拡大している。ギリシャが発端となり、中国でのバブル崩壊が始まった模様だ。人間の経済活動の結果なので、色々とあるのが当然だが、7〜8年前の、リーマンショックのような大規模な停滞や後退にはなって欲しくない。
ハ)  7月上旬、岩手県矢巾町の中2いじめ自殺?事件が発生。最近は、凶悪犯罪が低年齢化しており、しかも、周囲の誰もSOSに気づかなかった?とは、実に悲しい事だ。生活が豊かになった半面、社会全体が病んでいるせいか、どこでも起きうることで、徹底した原因の究明と再発防止の対策が待たれる。

 

2015年7月12日(日) 記

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