東京木材問屋協同組合


文苑 随想

木屋とエコ 環境 省エネ(第65回)

2016リオ・夏季オリンピック雑感

(株)コバリン 奥澤 康文
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 関東地方の梅雨明け直後、東京では、7月31日(日)、小池百合子氏(64才)が組織力の無い中で、300万票近くを集め圧勝し、大都市東京で初の女性知事が誕生した。不安視する向きより期待感の方が上回っているようだ。小池知事は、リオ五輪の閉会式を見学(約1,000万円)するとの事。

 8月5日、世紀の祭典、リオ五輪が始まった。誘致当時はブラジル経済が好調だったが、今は不調で反対意見が多い中での開催となった。五輪は、観光などの巨大な経済効果が見込める反面、施設に莫大な費用がかかり様々な問題が浮上する。どこの国でも、終了後の維持費用が自治体や国の財政に重くのしかかるのも事実で、開催を危ぶむ声がある。

 さて、開会式までに競技場や諸施設の建設が間に合わないとか、設備上の不具合、安全面、薬物汚染も含め様々な心配があったが、今の所概ね順調に進んでいる。日本も前回のロンドン五輪に比べ体操や柔道での健闘が目立つ。体格、体力に劣る日本人が勝つには、勿論、時の運もあるが、選手だけではなくコーチ・監督との涙ぐましい努力の跡がうかがえる。

 世界の頂点を目指し必死に何年も頑張ってきた努力の成果が一瞬で決まるわけで、選手や関係者の人生をも左右しかねない残酷なドラマにも映る。毎日の大声援と感動の渦の中に、深夜のテレビ観戦しながら独特の喜怒哀楽を感じる。毎日、ハラハラ、ドキドキの連続で寝不足になるが、これも又、4年に一度の夏の風物だから見逃せない。マスコミも五輪一色になり、皆の関心の高さがわかる。

 リオは南半球だから今は冬。東京五輪(1964年)も懐かしく思い出される。当時、中学生だった私は、国を挙げての大きなイベントに興奮した記憶が蘇る。丁度、高度成長期であり、貧しく、質素な昭和30年代から40年代にかけては、都会から田舎まで、善悪様々な影響が出ていた。

 東京五輪以前の田舎では、テレビのある家は稀だったが、開始直前にどこの家でも競い合うように白黒テレビを買い込んだ。その頃、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、水道、ガス等の家電や社会インフラが一斉に導入された為、不便、不自由な生活が快適な生活へ改善され、子供心に喜んだ記憶が蘇る。色々あろうが、2020年東京五輪も是非、成功して欲しい。4年後の夏には、私も会場でボランティアをしたいなと思っている。

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2016年8月14日(日)記

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