工事の記録
RECORD OF CONSTRUCTION

 
モックアップ視察   岐阜の製作所

今回はホールのモックアップの視察で岐阜の木加工工場に行って来ました。
モックアップというのは実物大の製作見本のことで、納まりやデザイン等の全体的なイメージを確認するものです。
このプロジェクトでは梁の強度実験を行なう為に、実物大の梁を作成します。
この実験用の梁を実際の天井高さ5.4mの位置に設置し、実際の距離感と光のあたり方を再現します。それを下から見上げ、見え方の確認をします。
これを見て、今議論になっている、積層方向の木栓の形状が現しの方がよいのか、埋込の方がよいのか見比べます。
 
見上げてみると、現しの方が節と混ざって、節を目立たなくするような効果がありました。また継手が目視出来る方がメンテナンス上もよいのではないかと話しています。
一方で現しの場合、ヒノキとの色の違いが目立つとの意見もでました。モックアップでは木栓に赤樫を使用していますので、次回に製作する実験体は白樫で製作し、色見を再度確認することになりました。
 
梁は2つの形のものが対称に置かれたりしながら、3ユニット程の繰り返しで配置されます。
梁の形状により、光を真下に通したり、斜めの面に反射したり、影の部分があったり、幾つかの光の強弱をつくり、なかなか美しいようすでした。
by NIKKEN SEKKEI.ltd :2008-07-10:木材の工事:

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