「第37回木と暮しのふれあい展」開催(第42回全国育樹祭記念行事)

2017.10.07 - 10.08

 恒例の「木の日」行事・「第37回木と暮しのふれあい展」は、“森を育てたい。だから木を使おう。”のテーマ、“受け継ごう。日本の文化、木の住まい。”の基本理念の下、10月7日(土)及び8日(日)の両日、午前10時より都立木場公園イベント広場に於いて盛大に挙行された。(実行委員会発表、来場者数延べ70,000人)

主催 東京都/一般社団法人 東京都木材団体連合会
実施 「木と暮しのふれあい展」実行委員会
後援 林野庁/東京緑化推進委員会
協賛 関東森林管理局東京事務所/東京都森林組合/東京都合板組合連合会

 10月7日、午前10時25分、廣木俊一実行委員長(新東京木材商業協同組合・理事長)による開会宣言の後、記念式典に移り、主催者を代表して吉条良明都木連会長(全木連会長、当組合顧問)は、その挨拶の中で、「本日は、休日にもかかわりませず、また足元のお悪い中ご来賓各位のご臨席を賜り、会場には、大勢の皆様にご来場をいただきました。誠にありがとうございます。厚くお礼を申し上げます。この催しは、昭和56年に第1回の「木と暮しのふれあい展」を当連合会独自の木材PR活動として、日比谷公園において開催し、その後、第5回からは東京都との共催行事として、会場も日比谷公園、新宿都庁舎前広場を経て、平成7年からは、この木場公園に会場を移し、内容の充実を図りながら、今回37回目を迎えることができました。「木と暮しのふれあい展」は、恒例の行事として定着し、例年多くの皆様のご来場をいただいており、昨年は過去最多となる6万5千人のご来場を頂きました。長年に亘ります皆様のご支援により、このように盛大に「木と暮しのふれあい展」を開催できますことを、心より感謝申し上げます。さて、景気は緩やかに持ち直しており、所得も回復しつつあります。住宅着工戸数については、昨年比2%の増となり3年連続のプラスとなっています。このような中、木材自給率は6年連続で上昇し、34.8%に達しています。今年は、異常な高温や集中豪雨などにより、各地で気象記録が更新される事態となっています。これほど、気候が大きく変動している要因として「地球温暖化」があげられています。そこで、温暖化抑止対策の柱として、原因となっている「二酸化炭素」を吸収し、樹木に固定する森林の役割が益々大きくなっています。しかし、木材価格の低迷などにより、伐採・再植樹が行えずに、荒れた森林が多くなっていますが、森林は、伐って利用して、植林することで、健全な国土の基盤を維持することができます。このためには、更に木材需要を促進し、住宅以外の様々な用途において、木材を使って頂くことが必要であります。東京オリンピック・パラリンピックまであと3年、訪れる外国の方々が、日本の様々な生活の中で、人と木が触れ合い溶け込んでいる姿を通じて、日本の伝統文化、日本の建築技術に接する機会が提供できれば幸いと考えています。「木と暮しのふれあい展」では、「森を育てたい。だから木を使おう。」をテーマとして、森林の育成・木材の利用が、地球環境に不可欠であり、私たちの生活に貢献することをアピールしてきました。また、「受け継ごう。日本の文化、木の住まい。」を開催理念として、木造建築に象徴される我が国固有の「木の文化」の継承を訴えてきました。
これらを通じて、「都市部における木材利用の先駆け」となることを期待しております。更に、今年の「木と暮しのふれあい展」は、来年秋に東京で開催の「第42回全国育樹祭」の記念行事として開催しております。この全国育樹祭を、木材の利用を更に促進し健全な森林を次世代に引き継いでいく行事と位置付けております。会場では、多くの皆様が、木と触れ合い親しんでいただける催しを、数多く準備しています。木の良さを、肌で感じていただき、木材に対する理解を深めて下さいますようお願い致しまして、ご挨拶といたします」(要旨)。と述べられた。

 また、藤田裕司東京都産業労働局長が式辞を述べ、次いで、来賓の沖修司林野庁長官、伊藤ゆう東京都議会経済・港湾委員長が祝辞を述べられた。続いて、登壇者紹介、祝電披露の後、玉川アルプホルンクラブによるファンファーレ演奏が披露された。

 当日は、ステージでのアトラクションとして、詩吟(文化厚生委員会文化教室詩吟会)、元加賀小PTA和太鼓倶楽部、木場の木遣、キャラクターショー(宇宙戦隊キュウレンジャー)、葵太鼓、辰巳太鼓が演じられた他、イベント広場ではホルン演奏、木に親しむコーナー(木工教室、丸太切り体験、木のおもちゃ遊び)、い木い木キャンペーン(木製品展示販売、チャリティーオークション)、苗木プレゼント(ブルーベリーとオリーブ各日先着500本)等が実施された。また当組合をはじめ、材商、新東京、木場製材、原木、銘木、都買連、都林業研究グループ連絡協議会、都農水振興財団・東京緑化推進委員会、関東森林管理局東京事務所、東京都森林組合、都椎連、都合連、TOKYO木材ネットワーク、都立城南・城東職業能力開発センター、東京中小建築業協会、全建総連東京都連、生協・消費者住宅センター、大多摩観光連盟他の出展団体のテント張りブースに於いて、多種多様なイベントが催された。

 当組合では組合ブースの目印として「木のまちの門」を設置し、その周囲には木工教室の完成品や景品や粗品等を展示。今回の組合企画は原点回帰を図るため、木工教室に注力し、新型のちびっ子チェアーにコロコロキャリー、木製ラック、めがねスタンド、スマホスタンド、ロボタロー、壁掛け棚、多目的ボックスを加え、毎回好評のミニチュア椅子と花かごを合わせ、充実した内容の木工教室を展開した。また、従来通り、樹種当てクイズ、手がたの切り抜き、射的、Wood fishing、木の表札作りを夫々実施した。その他にも、木の掘り出し市、木製品販売、当組合マーク入りチラシ持参者に対する粗品の進呈等を実施した。その他、全体企画では「チャリティーオークション」は当組合、材商、新東京が持ち回りで担当しており、今回は当組合の当番に当たったため、2日間に亘り、オークションを取り仕切り、緑の募金に少しでも多く貢献出来る様に鋭意務めた。また、「スタンプラリー」には、前回同様に木のハガキ(来年の自分に宛てたハガキ)をスタンプ対象イベントとして参画した。当組合ではこの様に多岐に亘る企画を催し、都木連の中核を担う団体会員として「木の日のイベント」に積極的に協力し、都民の皆様に広く、木材の良さを実感して頂いた。

 今回、3連休の初日と中日に当たり、1日目の午前中はあいにくの雨模様となり心配されましたが、午後には雨も上がり、2日目は天候に恵まれ、秋晴れの空の下、前日の人出を取り戻す様な賑わいで、大盛況のうちに終えることが出来ました。「木と暮しのふれあい展」開催に当たり、ご尽力くださった役員各位はじめ、市場振興委員及び指導員、文化厚生委員会青年部、多数のイベント協力者の組合員及び従業員とそのご家族の皆様、誠にお疲れ様でした。また、今回は初めての試みとして、協力者全員を対象とする「打ち上げ」を企画し、音楽ビアプラザ ライオン 銀座店に於いて10月12日(木)午後6時30分から開催したところ、約100名の協力者にご参加頂きました。お忙しいところ、ご参加頂き本当に有難うございました。次回も宜しくお願い致します。

全体企画

  • 詩吟発表(文化教室)
  • スタンプラリー(木のハガキ)
  • チャリティーオークション
  • 吉条都木連会長

組合企画

  • 木のまちの門
  • 樹種当てクイズ
  • 手がたの切り抜き
  • 射的
  • Wood fishing
  • 木の表札作り
  • 木の掘り出し市
  • 木製品販売

木工教室

  • ちびっ子チェアー
  • コロコロキャリー
  • 木製ラック
  • めがねスタンド
  • スマホスタンド
  • ロボタロー
  • 壁掛け棚
  • 多目的ボックス
  • ミニチュア椅子・花かご
  • 粗品交換所(マーク入りチラシ)
  • 手がたの切り抜き職人
  • 木工教室・作品展示