2017.12.12

木のはなし

針葉樹と広葉樹

葉が針のように細くて冬でも落葉しない木を針葉樹と呼び、杉や桧のように比較的まっすぐ伸びて高木になります。これに対して広い葉を持ち冬になると落葉する木が広葉樹で、ブナや栗のように低い位置で枝分れして繁ります。天に向かってすっくと立っているのが針葉樹、横に枝を広げてこんもりしているのが広葉樹なので、山に生えているときには一目見てどちらなのかわかります。実は板材としても比較的区別しやすく、通常は軽くて柔らかく素直な木目が針葉樹で、ずっしりと重くて硬く複雑な木目が広葉樹です。

針葉樹は比重0.3~0.7g/立方㎝と軟らかで肌触りが暖かく、またまっすぐに立っていたので木目が整っていて材の動きがおだやかです。日本では針葉樹から長くて太い材が用意に取れたため、住まいの建築材料として昔から使われてきました。針葉樹がなかったら住文化としても、素足で歩いたり床に座ることはしなかったかもしれません。洋風化が進む今日でもリビングの床をフローリングにして寝っころがる人が多いようですが、桧などの針葉樹を使うと、暖かさがひときわ違います。

広葉樹は比重0.6~1.1g/立方㎝と硬く、がっしりしていて傷つきにくく、木目は入り組んで滑らかな光沢を持ち、触るとやや冷たい感触があります。含水率の変化による材の動きは針葉樹より大きいのですが、湿度が低く安定している欧米では、家の中を靴を履いたまま歩くので床材として広く使われています。玄関廻りや応接室などに使うと、どっしりとした洋館の雰囲気を演出できます。

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