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2026.02.02

情報・趣味

宮島の鳥居

 

 先日のよもやま話では、明治神宮の鳥居のお話が掲載されていましたので今日は、昨年行った宮島の鳥居について書いてみたいと思います。厳島神社は、6世紀推古天皇の時代に創建され、12世紀に平清盛が海上社殿と鳥居を修造し、焼失後13世紀に再建されたものです。鳥居も神社も海上にあるのは、島全体が神の領域として、あえて島内に建てなかったそうです。現在の鳥居は、平安時代から9代目、明治初めに建立されました。

 

宮島参拝は3度目ですが、初めて鳥居まで歩くことが出来ました。お茶をして店から出ると、ついさっきまで遠く海上にあった鳥居が、いつの間にか地に根をおろしている様は、単なる潮の満ち引きとは思えない不思議な光景でした。スニーカーで歩くのは無理かと思いましたが、固く締まった地盤で水たまりを避けるだけで鳥居まで辿り着けました。

 

 海に浮かぶ高さ16mの巨大な鳥居は、遠目には優雅な印象ですが、間近に見ると土台のしっかり感と荘厳さに圧倒されます。海上建築ゆえの工夫としては、
回廊の床板には、潮位による水圧を逃がすために隙間が設けられ、鳥居は柱を地中深くに埋めるのではなく、礎石の上に鳥居の重さで自立させています。
16トンもの重さを得るために、鳥居上部の箱に小石が大量に入れられていることは初めて知りました。使用されている木材は腐食に強いクスノキやスギ(社殿)です。

木材図鑑 国産材 スギ (杉)
木材よもやま図鑑 クス・クスノキ (楠)

 

 

 

 

 それにしても外国人旅行者の多さは、想像以上でした。6人乗りの山頂ロープウェイも一緒に同乗したのはドイツとスペインのカップル。特に驚いたのが御朱印待ちの長蛇の列で、8~9割が欧米系の 旅行者でした。my御朱印帳を大切そうに胸に抱えながら、神社の回廊でじっと順番待ちをしている大勢の外国人の方々には本当に驚きました。日本有数の木造建築である鳥居や神社に、関心と敬意を持ってもらえることは、日本人として少し誇りに思いました。

国立競技場、万博の大屋根リング、日本橋の高層木造ビルなど、飛鳥の世から、現代を経て未来まで、日本の木造建築の可能性と魅力は止まりそうにありませんね。  

江戸モン

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