工事の記録
RECORD OF CONSTRUCTION

   
木材選別場の視察 << 製材所の視察(その2):メイン:構造実験場の視察 >>

再び車で20分程移動し、製品流通協同組合を訪れました。この組合では製材、乾燥を終えた構造材の検査を行い選別を行う予定です。選別は目視により割れ、反り・ねじれ・腐り・抜け節の検査を、検査機械により反り・ねじれの検査、強度測定、含水率測定を行います。
写真は木材強度と含水率を計測し、自動選別する検査機械です。木材強度はヤング係数を測定することで判断します。ヤング係数は変形しにくさなどを表す指標で、値が大きいほど変形しにくいということを表します。木材を計測機械ハンマーで叩くことで固有振動周波数を計り、この周波数と密度からヤング係数を算出します。
また、含水率はマイクロ波クロスカットという検査で計測します。(写真の赤い部分) 木材の水分量はマイクロ波の減衰と非常に高い相関関係があるそうで、この特性を利用して一つの材あたり3箇所で含水率を計測します。
こうして自動選別された製材には、一本ずつ検査日時などが自動で印字され、製材の品質が確保されています。
 
by NIKKEN SEKKEI.ltd :2008-04-10:木材の工事:

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