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2025.11.04

情報・趣味

優しさ

長年使用された白木の無垢(一枚板)の桧カウンター

ある工務店からコレを削ってほしいと言われました

材木屋をやっていますとたまに面白い相談を受けます

鮨屋のカウンターとして長年店を支えてきた風貌は見事で良いものは良い!と見た目が言っています

木を使用する場合に重要になる一つに乾燥の度合い(含水率)があります

要は木の中の水分ですね、私たちの主敵である曲がりや捻じれの原因になります

取り付けた後、乾燥があまいと捻じれ割れてくるなんてこともしばしば

その点、何年も使われていたこの無垢のカウンターは曲がりも少なく凛としていました

そしてこのカウンターも表面を削り生まれ変わって戻っていきました

また何年も活躍してくれると思います

 

鮨屋などで使うカウンターは無垢の白木が多いです

が、悲しいかな最近では白木の無垢は高級なのであまりお目に掛かれません

安くて美味しいがいいですもんね

しかしビシッとしてお店が締まるのは間違いないかと思います

ただ白木は木の柔らかい部分になるので温かい質感と引き換えに傷つきやすい点も

確かに削る前はアチコチ傷だらけでした

 

鮨屋のマナーの一つに「カウンターで腕時計を外す」というものがあります

ネタや醬油に時計が触れないようにする為でもあるのですが

実はカウンターを傷から守るためでもあるんですよね

ちょっとした鮨屋への優しさですし、大将に「お、この人出来るな」と思われる事もあったりするかもしれませんので、ぜひw

 

 

 

 

 

しいば

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