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2025.08.01

木材うんちく

魚雷バット(トルピードバット)    

最近、メジャーリーグでの木製バットの進化が話題になっているのをご存じですか?
トルピードバットと言われる少し変わった形をした木製バットです。
日本では魚雷バットと呼ばれています。今回はその新しいバットについて調べてみることにしました。

アメリカの学者が研究して生まれた様です。

近年投手の球速アップで差し込まれる打者が多く、ここ数年間のデータの統計で一番バットにボールが当たる場所にバットの”芯”を持ってきています。

その場所に”芯”がくることでこのような形になっているのです。

赤丸の場所がバットの”芯”と呼ばれるところ。
ボールを”芯”で捉えてより遠くへ飛ばす。

また球速アップの他にボールが細かく動いてバットの”芯”から少しずらして打ち取るツーシーム系の球種にも対応できるのではないかとも思います。ただ、この形が真新しいか?と言われたら大昔のバットにもこのような形をしたものが有ったような、無かったような…

構造的な話になりますが、先が細いのでスウィングした時に軽く感じる、ヘッドが出るというメリットがある。

逆に軽くなった分、遠心力が減り非力な打者には不向きとも言える。

日本プロ野球よりもメジャーリーグでの使用が多いのは元々ブンブン振り回すパワーヒッターが多いからでしょう。

 

なんだか色々と調べていくうちに実物を手に取ってみたくなったので木工屋さんに無理言って作ってみました。

材種はホワイトアッシュ
木製バットに適した材種はアオダモ

今はアオダモ、ホワイトアッシュ、メープルが主流の様です

第一印象として、立派な”こん棒”といったような感じ。 とりあえず素振りをしてみましたが、バット専用工場で作っていないので中がくり抜けず重い。

 

 

ただ重いだけの立派なこん棒でした。
次回の野球の時に実際にボールを打ってみようと思います。
こんな形をしているので、空振りは無いでしょう。

従来の木製バットとの比較

やはりこん棒感が窺えますね。

 

 

 

 

 

 

 


おまけで失敗した物も置いておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

材種はウォルナット
失敗しなければさぞかしかっこいい”こん棒”だったんだろうな

 

バーチー

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