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2023.10.11

情報・趣味

木材標本

どこの材木屋にもある (ないか) 木材標本
標本なので、当然無垢で、ちゃんとした枠、額縁に入っているものの事を言う
ばらばらのサンプルではない、サンプルを集めて展示した物か?学術的な価値は無いような・・・

昭和50年代 (1975年頃) の「木材の標本」である (鑑定団風)

もちろん屋内に掛けてあったのだが、焼けてしまって、ほぼ同じ色
逆に、こういう色身になるという参考資料的な価値があるのかも

 

 

樹種は、正しい漢字で書かれている (よもやま話 外字)が、タモ・ヒバなど外字を使っているので、カタカナで樹種名を記載した (樹種リンク先は、問屋組合 よもやま 木材図鑑 リンク先表示がずれたら、再読み込み[F5 キー]してください)

 

*上段 左から ——
[ヒノキ], [ベイマツ], [ベイスギ], [スプルース], [ベイツガ], [ナラ], [タモ]
*中段 ——
[サワラ], [アキタスギ], [ラワン], ((–)), [ブナ], [カツラ], [サクラ]
*下段 ——
[キソヒノキ], [マツ], [ソレンカラマツ], [ヒバ],
[オーシュウアカマツ], [ケヤキ], [ベイヒバ], [エゾマツ]
並び順は現状で、当初はどうだったのかはわからない (落とすとバラバラ事件になる)

ヒノキは2枚、檜・木曽桧、スギは秋田杉のみ、天然か人工かは分からないが、この木曽桧・秋田杉は、別格なのだろう

木材標本には、裏に説明書きがあるが、誰が書いたかは不明、当時の青年クラブメンバーか?

ラワンの英語表記はなぜか RED LAUAN (レッドラワン) となっている、
品名, 学名, 説明, 分布, 用途 が書かれている

説明は当時の材木屋が書いたものだろう

 

抜粋「輸入材の中では針葉樹のベイツガ、ソ連エゾマツとならんで広葉樹のもっとも代表的なものである。」

時代を感じさせる (オーシュウもですね)

 

 

 

若者の為に説明すると、ソ連と言えば ソビエト連邦 ソビエト政府の共和国連合 CCCP (1970年大阪万博ソ連館に展示してあった宇宙船ソユーズに書いてあった) の事であ~る

 

他に標本に
 ソ連カラマツ
があるが、ラワンの説明にあった
 ソ連エゾマツ
は標本には無い

 

 

 

 

 

標本での表記は
エゾマツ
英語で WHITE WOOD and FIR WOOD

言っときますけど、エゾはスプルースです
モミ(FIR) ではない

裏を見ると、「トウヒの原種である」とある
トウヒはシトカスプルース、エゾはホワイトスプルースなので、ここまでは良いのだが、「トドと混入して」とある、トドは FIR (モミ) なので、ここでごっちゃになったか

すでに WHITE WOOD という樹名認識があったことに驚き、現在の ヨーロピアンスプルス のこと

 

東京木材青年クラブ が新木場移転記念で配った物なのか、出自は不明ながら
組合員ではない移転組合(単協) で発見したので、どこぞの材木屋からたらい回しになってきた、多分そんな経緯

ちなみに 新品の時はこうだった クリックで大きい画像が開きます

 


そして木材会館にある、どこから買ったかわからない、21世紀(?)の木材標本

でかい (画像もでかい、クリックで別窓で開きます)
「日本産主要木材」全60種

 

やはり説明は裏に
シールで張り付けてある

昭和の標本は糊付けだったが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

落としてもばらけない様に押さえがある

どうやら [木と暮しのふれあい展] に出品展示用に寄贈されたもの
国産材オンリー、主要とはいえあまり聞いたことのない樹種も

箱入り娘だったらしく、色白 (日焼けしていない)

樹種名については、JAS(農水省) での樹種名は、表示の方法として「最も一般的な名称を使うこと」となっているので、これは新木場での呼び方と違うものもあるかも

 

 

ずえ

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