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2022.12.06

木材うんちく

バーズアイ (思い込み)

US ARMY より

よく江戸時代の 江戸市中の図 に鷲の絵が書いてあるが、
鳥観図 (Bird’s Eye View) とは、
空を飛ぶ鳥の目線で地上を描写したもの、3D View の一つ
(カーナビのメニューにあるでしょ)

平面表示 (2D) より、見通しがいいので、見やすいと思うんですが、嫌いな人も多い

 

 

建築のプレゼン用 パース は、Perspective View (俯瞰図 2点透視) の事


 

バーズアイ杢の ”鳥の目の柄” は、小鳥の目玉くらいの大きさ

ハードメープルのバーズアイが有名 (写真は赤い塗装がしてある)
バブルの頃、ホテルやバーのカウンター・ドアなどにはめ込まれていたので、「あれかぁ」と思った人も多いハズ

いわゆるケヤキの玉杢の小っちゃいヤツです
化粧合板業界で、”バーザイ”と呼んでいる人がいて、「バーザイメープル」と呼んでいる

呼び名が違うんだから、原料業界人と話がかみ合わない
バーズアイの由来を説明して、「バーズアイメープル」でしょっと、言うと「目から鱗を落とした人」、「うるせぇ!と怒り出す人」と、半々、黙っていることにする

 

 

「では、バーザイ って何?」と聞かれ、「バー材」「バール材のことぢゃ」と適当に答えお茶を濁したが、後日、プロ中のプロに聞いても分らなかった・・・
よもやま話では、それを正しいものとすることにします (マジで?)

 

カリン ブドウ杢 (瘤)

 

バール材の、「バール」って何?
当然説明しないと知らない人が多い、瘤 (こぶ)のことです 瘤は英語で、” Barl “カタカナで、”バール”です

 

 

「バール のような物」のバールは、” Bar ” 直訳で、棒 (カナゴテに近い)、別物です (間違いようがない)
みんなが良く行く Bar を “止まり木” と呼ぶのは、正しい訳ってことです

 

 

バーズアイメープル 無塗装 原板

削らないと、杢が出ないので、カンナをかけてある
粗木のフリッチは、反ったり曲がったりしていて病気の木の様相 (ハードメープル)

目にするバーズアイは、突板を化粧合板に加工、塗装したものが多い

 

[よもやま図鑑 バーズアイ ]

 

 

 


木材業とくくられる木材業界ですが、細分化されており、各業界で呼び方が違うものが多い
外来語系に多いが、一度覚えてしまうと、書かないことが多いので、そのまま通用するが、メールの時代となって
初めて間違いに気が付くことも 材木屋は優しいので、話が通ります (てか、教えてあげなよ)

  • 読みは知っていたが、字を間違えて覚えてしまっていたパターン
    そもそも死語になりつつある しょうよんすん (正四寸)、これを 小四寸 と書いた見積もりが FAX で来た
    関東では、[四寸=115mm] だった時代があり、[120mmは、正四寸] と区別して書いていた
    何のことだかわからない、誤変換した文章が原因か・・・恐ろしい 

  • 言葉は知っていたが、漢字が読めない
    「けんぎ」って何?コレわかりますか?堅木(かたぎ) のことだった

  • 逆も
    ペンキ塗りつぶしの枠材などの部材 = ペンキ下地、これを略して、ペン下 (ペンシタ) という
    これを「ペンゲ」と読んじゃてた・・・とか

正しいものだと

思い込んでしまっていた

巨人の星のOPの歌詞に「おもいこんだら しれんのみちを」(子供向けなのでひらがな) という部分がある
これを、「重いコンダラ」だとずっと思いこんでいたと、芸能人が語っていて、
グラウンドを慣らすローラーの名称を”コンダラ”だと思っていたそう (バック画像がその様子だったので)
この思い込みは、ネタだったとしても面白い

材木屋的には、「想いこんだら」ですよね
想いって漢字は、木を見ている時の心の感情 なんですから

(適当なことを書いてます・・・)

※余談ですが、グラウンドの細かい凸凹を慣らす “トンボ” の材料は、ヒメコマツです (いまは何だか?)

だって思い込んでいたのだもの みつを

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